WHY TIME FLIES:なぜ時間は飛ぶように過ぎるのか

アラン バーディック/著 佐藤 やえ/翻訳

出版年月:

ページ数:424

ISBN:9784491044040

2,200 円(税込)

われわれは「人の時間」の実態にどこまで迫っているのか
人類の知性が挑んできた
「実験」を通して、
時間の謎に分け入る


あまりにも面白かったので“一瞬"で読み終えてしまいました。
No.1 数学・物理系YouTuber ヨビノリたくみ氏


【本書が深入りする謎】

音は耳、光は目、匂いは鼻。では、時間を感じているのは?
世界一正確な時刻は誰が決めているのか
1日=24時間の区切りがなくなると人はどうなるのか。
事故にあったとき、世界がスローモーションになるのは本当か
「今」とは何か。計れるのか。
赤ちゃんは時間をどう感じているのか
時間がゆっくり進んだり、あっという間だったりするのはなぜか
なぜ歳をとると時間が速く過ぎるのか etc.


もっとも身近でもっとも謎に満ちた存在に、
気鋭のサイエンスライターが膨大な取材と文献で立ち向かう
これまでになかった「数式なしの時間論」

読者へ
はじめに

第1章 The Hours 正しい時計はどこにあるのか
秒の始まり、時計の誕生
「正しい時刻」を決める人

第2章 The Days 今日と明日の区切りを見つけに
洞窟実験ーー消えた25日間
あらゆるものが時を刻んでいる
新生児の概日時計
地球最古の生物の概日時計
二度目の洞窟実験
日が沈まない2週間
時間をなくせる場所
人類史上最長の1日

第3章 The Present 「今」を捕まえに行く
古代ローマの賢人が説いた「今」
「見かけの現在」という「今」
「今」の感じ方を決めているもの
「今」の正確な長さ
地球上の「今」を定める
脳が私たちに見せている「今」
脳は待っている
聞いている、話している、読んでいる、書いているの「今」
映画の時間と脳の時間
永遠にも感じられる「今」について
赤ん坊に「今」はあるのか
「話す顔」という時間の始まり

第4章 Why Time Flies 待ちくたびれる日常とあっという間の1年
持続時間ーー「もう10時?」のからくり
持続時間ーー「信号がまだ変わらない」といらだつわけ
ペースメーカー・アキュムレーター・モデルの誕生
「共感」の影響力
何が人に時間を刻ませているのか
脳の時間の計り方
なぜ年をとるほど時間は速くなるのか

おわりに
謝辞
引用一覧
索引

アラン・バーディック

ニューヨーク・タイムズのシニア・スタッフエディター。これまでにニューヨーカーのスタッフライターおよびシニア・エディター、ニューヨーク・タイムズ・マガジンやディスカバーなどの雑誌のエディターなどを経て現職に至る。ハーパーズ、GQ、ナチュラル・ヒストリー、オンアース、アウトサイドなどにも寄稿し、その記事は『Best American Science and Nature Writing』にも収載されている。1 冊目の著書『Out of Eden:An Odyssey of Ecological Invasion(翳りゆく楽園 外来種vs. 在来種の攻防をたどる)』は全米図書賞のファイナリストにノミネートされ、オーバーシー・プレスクラブアワードの環境報告部門賞を受賞した。グッゲンハイム・フェローへの選出歴がある。小惑星9291 に名前が登録されている。家族とともにニューヨーク郊外に暮らす。


佐藤 やえ

翻訳家。薬剤師の資格を持ち、医学・医療情報の翻訳、自然科学系の書籍翻訳を手がけている。訳書に、『New Scientist 起源図鑑』『Beyond Human 超人類の時代へ』(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)、『国際移住機関 世界移民統計アトラス』(原書房)など。