メスト・エジル自伝

メスト エジル/著

出版年月:

ページ数:324

ISBN:9784491035376

1,980 円(税込)

「代表チームに欠くことのできない存在。
いつもピッチに特別な瞬間をつくりだしてみせる!」
――ドイツ代表監督 ヨアヒム・レーブ

「あの美しいパスやトラップ、得点は忘れられない。
メストのような選手は監督がつくるものではない。あれは生まれつきだ」
――マンチェスター・ユナイテッド監督 ジョゼ・モウリーニョ


「僕はシャワーを浴びながら物思いにふけっていた。あんなふうに監督に叱責されたのははじめてだ。自分の意識を揺さぶられたのもはじめてだった。あれは何だったのだろう。偉大なモウリーニョはどうして僕に赤っ恥をかかせたのか。何を伝えようとしていたのだろう。
 その夜――二〇一二年九月三十日、午後九時ちょっと前、僕は今までしたこともない大きな問いを自分に向けて発するようになった。それから何週間も自問自答した。僕は何者で、どこへ行きたいのだろう。その質問に答えるため、僕は自分の人生を振りかえりはじめた……。」

貧しさと路地の中で彼のテクニックは、いかに磨かれたのか。
ドイツとトルコの間で彼の心は、どう育まれたのか。
夢にまで見たレアル・マドリードで、彼は何を想ったのか。
敬愛する師・ジョゼ・モウリーニョからの叱責から、何を学んだのか。
無二の友セルヒオ・ラモスとサミ・ケディラは、何を語ったのか。
W杯の激闘は、彼に何をもたらしたのか。
ドイツが誇る絶対的司令塔は、いかにして生まれたのか――。

ドイツ代表、シャルケ、ブレーメン、レアル・マドリード、W杯優勝、アーセナル…。
ドイツ最強の司令塔が語る、最高のフットボールライフ!
「代表チームに欠くことのできない存在。
いつもピッチに特別な瞬間をつくりだしてみせる!」
――ドイツ代表監督 ヨアヒム・レーブ

「あの美しいパスやトラップ、得点は忘れられない。
メストのような選手は監督がつくるものではない。あれは生まれつきだ」
――マンチェスター・ユナイテッド監督 ジョゼ・モウリーニョ

「僕はシャワーを浴びながら物思いにふけっていた。あんなふうに監督に叱責されたのははじめてだ。自分の意識を揺さぶられたのもはじめてだった。あれは何だったのだろう。偉大なモウリーニョはどうして僕に赤っ恥をかかせたのか。何を伝えようとしていたのだろう。
 その夜――二〇一二年九月三十日、午後九時ちょっと前、僕は今までしたこともない大きな問いを自分に向けて発するようになった。それから何週間も自問自答した。僕は何者で、どこへ行きたいのだろう。その質問に答えるため、僕は自分の人生を振りかえりはじめた……。」

貧しさと路地の中で彼のテクニックは、いかに磨かれたのか。
ドイツとトルコの間で彼の心は、どう育まれたのか。
夢にまで見たレアル・マドリードで、彼は何を想ったのか。
敬愛する師・ジョゼ・モウリーニョからの叱責から、何を学んだのか。
無二の友セルヒオ・ラモスとサミ・ケディラは、何を語ったのか。
W杯の激闘は、彼に何をもたらしたのか。
ドイツが誇る絶対的司令塔は、いかにして生まれたのか――。

ドイツ代表、シャルケ、ブレーメン、レアル・マドリード、W杯優勝、アーセナル…。
ドイツ最強の司令塔が語る、最高のフットボールライフ!

ジョゼ・モウリーニョからの手紙 6
プロローグ 人生最大の叱責 8

第1章 ネズミだらけの地下室――僕の子ども時代 21
第2章 メストは要らない、マティアスをくれ――挫折と出会い 33
第3章 地に足をつけて生きる――シャルケユース時代 41
第4章 ドイツとトルコの板挟み――十代の僕が下した大きな決断 55
第5章 プロ一年目で準優勝する――失敗を恐れない 68
第6章 中傷キャンペーン――成功のためのネットワーク作り 86
第7章 ブレーメンでひとりぼっち――金で友だちは買えない 106
第8章 サッカー選手は政治家じゃない――無駄口を叩かず行動で示す 114
第9章 カンフー・ゴールキーパー――逆風のなかのチームの絆 128
第10章 DFBポカール優勝――敗戦を乗りこえる 142
第11章 レアル・マドリード移籍――自分の意思を持つ 160
第12章 ロス・ブランコスという新世界――満足できる試合なんてない 182

セルヒオ・ラモスからの手紙 197

第13章 銀河系の一騎打ち――直感を信じる 200
第14章 ロンドンに向かう――閉じる扉、開く扉 219

サミ・ケディラからの手紙 240

第15章 黄金の檻を出て――自分らしく生きる 247
第16章 ブラジルW杯優勝――結果を出すための情熱と規律 275
第17章 アーセナル――キャリア最大の挑戦 295

エピローグ ダンケシェーン、テシェッキュルレル、グラシアス、サンキュー 304

メスト エジル

1988年10月15日、ドイツ、ノルトライン=ヴェストファーレン州ゲルゼンキルヒェン生まれ。サッカー選手。ポジションはMF。ブンデスリーガのシャルケ04、ヴェルダー・ブレーメン、さらにはリーガ・エスパニョーラのレアル・マドリードを経て、現在はプレミアリーグのアーセナルFCに所属。高いテクニックと広い視野、類い希なるパスセンスの持ち主でアシストを量産。ドイツ代表でも活躍し、2014年のブラジルW杯ではチームの司令塔として優勝に貢献している