MONEY もう一度学ぶお金のしくみ

チャールズ・ウィーラン/著 山形 浩生/翻訳 守岡 桜/翻訳

出版年月:

ページ数:488

ISBN:9784491034362

2,420 円(税込)

「これが「お金」の正体だ! 」

全世界ベストセラー、『Naked Economics』著者による最新作!
お金のしくみと本質が、気軽に楽しくすらすらとわかる!


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生きていく上で、なくてはならない「お金」。
価値あるものとして、その重要性は誰しも知っている。
しかし、「私たちの懐にあるただの紙切れが、なぜそのような価値をもつのか」
その本当のしくみを知っている人は、意外に少ない。
そのバックボーンには、いったいどのような力学が働いているのか?

日常のちょっとした買い物から、アメリカ、ヨーロッパ、日本を舞台とした世界経済を動かす「お金」と「その流れ」のしくみがすべてわかる!
お金のしくみがわかれば、世の中がわかるようになる!

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知っているつもりで、実はよくわかっていないお金のしくみ

○お金の価値を保証しているのはだれ?
○インフレ/デフレになっているかどうか、どうやって確かめるの?
○インフレ・デフレ、どっちがいい? それとも物価変動がないのが理想的?
○為替って面倒。ユーロみたいに通貨を全部まとめられないの?
○長引く日本の不況に対して、どんな景気対策を行ってきたの?
○ビットコインでお金のあり方はがらっと変わるの?

→本書を読めば、全部説明できるようになります。
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目次

謝辞
はじめに

第1部 お金の正体

第1章 お金ってなに?
1.お金の価値をゼロにする北朝鮮、ゼロからお金をうみだすアメリカ
2.サバだってお金になる
3.お金に適した性質、向かない性質

第2章 インフレとデフレ
1.マイレージのインフレ?
2.で、インフレ(デフレ)のなにがまずいの?
3.じゃあデフレの方がましってこと?

第3章 物価の科学 技芸、政治、心理学
1.女性用下着のチェック? いえいえ、インフレの測定です
2.値段が上がった? でも、性能も上がってますからね
3.連鎖式 できるだけの要因を取り入れた消費者物価指数
4.どのインフレ指標がいい? ビックマックで計る方法も
5.じゃあ、インフレもデフレもないのが最高ってこと?

第4章 信用と破綻
1.『素晴らしき哉、人生!』で学ぶ金融パニック
2.ゼロから価値を創造する信用の力
3.たちこめる暗雲——バブルと信用破綻の兆し
4.お金に換えたい時に限って売れない 流動性
5.どうして銀行や投資家を救済しなきゃいけないわけ?

第5章 中央銀行の業務
1.物価を管理する
2.最後に頼れる貸し手としての活動
3.規制
4.経済の微調整

第6章 為替レートと世界金融システム
1.変動為替レート(フロート制)
2.金本位制
3.ペッグ制と変動幅制
4.ドル化
5.通貨同盟
6.いい加減に数字をでっちあげる

第7章 黄金


第2部 なぜお金が重要か

第8章 アメリカ金融史はやわかり
1.植民地時代:ポール・リビアの財布に入っていたお金は?
2.アメリカ独立革命:なぜロン・ポールはジョージ・ワシントンがお気に召さないか
3.アメリカのファーストバンク
4.西部の荒野:最大の銀行問題は強盗なんかではなかった
5.南北戦争(どっちが勝つか知っていてもこの節はちゃんと読むこと)
6.国定通貨:アルバニアの千レック紙幣ってどんなもの?
7.連邦準備制度の設立:アンドリュー・ジャクソンざまあみろ
8.ブレトンウッズ:単なる美しいリゾート地に非ず
9.スタグフレーション:ここの食い物は最悪なうえ量も少ない
10.大中庸:インフレファイターよありがとう
11.2008年:ひどかった。最悪。ご存じのものよりずっとひどい

第9章 1929年と2008年
1.大恐慌
2.2008年金融危機
3.で、FRBは何を?
4.批判者たち
5.で、今はどうなの?

第10章 日本
1.まずは危機
2.ゾンビ:ホラー映画にはよいが、経済には不都合
3.日銀が(いやいやながら)助けに
4.インフレにできないって、マジですか?
5.デフレファイター
6.日本の経験から学べること

第11章 ユーロ
1.幸せな発端
2.ちょっと待った——だったら世界統一通貨はいかが?
3.ほう、つまり当初からいくつか問題はあったと......
4.2008年:結婚の危機
5.救済:この結婚を救えるか?
6.愛はすでに消え

第12章 アメリカと中国
1.なんと異様な
2.だれも操作屋は好きじゃない
3.そんなにいけないことですか?
4.どう終わらせようか?

第13章 お金の未来

第14章 中央銀行業務の改善
1.いままでの勉強は正しかった
2.2008年に新しく学んだこと
3.まだ勉強中のこと

注 訳者解説

チャールズ・ウィーラン

ダートマス大学で公共政策と経済学を教える。著書に全米ベストセラーとなったNaked Economics(『経済学をまる裸にする』日本経済新聞出版社)とNaked Statistics(『統計学をまる裸にする』日本経済新聞出版社)がある。


山形 浩生

評論家・翻訳家。大手調査会社に勤務するかたわら、科学、文化、経済からコンピュータまで広範な分野での翻訳、執筆活動を行う


守岡 桜

翻訳家。