ペドロ・マルティネス自伝

ペドロ マルティネス/著 マイケル シルバーマン/著 児島 修/翻訳

出版年月:

ページ数:484

ISBN:9784491033501

2,200 円(税込)

「僕がこれまで対戦した中では間違いなく最高の投手の一人。波瀾万丈な彼の野球人生を思う存分楽しんでほしい! 」 元ニューヨーク・ヤンキースの松井秀喜氏も絶賛!

―― MLB史上、最強にして最凶!!

「これまで僕は、とてつもない量の涙を流し、恐怖を味わい、勝負を戦い、金を稼ぎ、名誉や賞を勝ちとってきた。その長い期間を通じて、いつの間にか、戸惑いや怒りの感情を捨て去る術を身につけていた。驚きや畏怖すら、感じなくなっていた。それが、僕の人生の物語だった。僕は今ここに、その物語を語ろうと思う……」

細身の身体ながら150キロを超える速球とコントロール抜群のカーブ、
そして投手に最も必要な強い(ライオン)心(ハート)を武器に、1990年代後半から2000年代前半のMLBを席巻。
彼は打者に対して何を考えて投げていたのか、死球も厭わない強気の心はどうやって育まれたのか。
ドミニカで過ごした貧しい少年時代から、メジャーに駆け上がる野心に満ちたドジャーズ時代、
栄華を極めたエクスポズ、そしてレッドソックス時代。
サイ・ヤング賞を獲得したときの気持ちや優勝への想い、そして引退について……。
“地上最強の投手"と呼ばれた男が、そのすべてを語る。

プロローグ 7

第1部 1971―1989年 15
第1章 モア・ザン・ア・ゲーム 16
第2章 ハート・オブ・ライオン 29

第2部 1990―1993年 45
第3章 ドジャータウン・ブルース 46
第4章 スウィートホーム・モンタナ 65
第5章 ジャングルの王 85
第6章 「ラモンの弟」 93
第7章 バスから降りて 107
第8章 フラジャイル 122

第3部 1993―1997年 135
第9章 フランス語はしゃべれない 136
第10章 国境のはるか北 146
第11章 ミスター・デッドボール 154
第12章 快進撃の始まり 180
第13章 ダン、このトレードは失敗だ 198

第4部 1998―2001年  213
第14章 僕はこの汚れた川の水を気に入った 214
第15章 オールスターで躍動 235
第16章 「ぺーティーが戻ってきたぞ」 252
第17章 僕の投球術 266
第18章 輝ける全盛期 277
第19章 終わりの始まり 293

第5部 2002―2004年  311
第20章 ドーピング――醜い話 312
第21章 逃したサイ・ヤング 321
第22章 ちょっと不機嫌なだけさ 331
第23章 負けたのは僕のせいだ 349
第24章 侵入者は撃ってやる 371
第25章 「お前の親父は誰だって?」 382
第26章 世界の頂へ 398

第6部 2004年―  413
第27章 「その忌々しいコンピューターを……」 414
第28章 老いたるヤギの新たな挑戦 433
第29章 闇のなかへ 449
第30章 最後の一球 457


エピローグ 466
謝辞  477

ペドロ マルティネス

1971年10月25日、ドミニカ共和国生まれ。元メジャーリーグ・プレーヤー。オールスターに8度選出され、サイ・ヤング賞を3度受賞。2004年には、レッドソックスの一員としてワールドシリーズを制覇。2015年、資格取得後1年目にして野球殿堂入りを果たす。現在はボストン・レッドソックスの特別顧問として後進の育成に当たっている。


マイケル シルバーマン

1995年から、ボストン・ヘラルド紙の野球コラムニストとして活躍。2007年以来、野球殿堂の投票にも携わる。ミシガン大学、コロンビア大学大学院(ジャーナリズム)卒


児島 修

英日翻訳者。