日本代表でキャプテンを務めた2人の特別対談!
宮本慎也(野球)×廣瀬俊朗(ラグビー)
「リーダーたちの対話から知る両スポーツの課題と可能性」
宮本慎也と廣瀬俊朗は、野球とラグビーという2つのメジャースポーツで、プレーヤーとしての実績、実力は言うに及ばず、誰もが認める「チームリーダー」として、それぞれの競技の中で強いリーダーシップを発揮してきた。
所属するチームだけでなく、「日本代表」などの選抜チームでも何度もキャプテンを任され、グラウンドを離れても「選手会」のような自治組織で重責を担い、現場の意見を取りまとめて発信していく立場にあった。その姿は、日本のスポーツ界における「リーダー」の象徴といっても決して過言ではないだろう。
競技特性や環境が異なる両スポーツで、彼らはどんな経歴を辿ってリーダーと呼ばれるようになり、その存在感を確立していったのか。2人のチームリーダーがそれぞれの競技の抱える問題点から、日本のスポーツ界の未来、令和の時代の指導論、求められるリーダー像と、多岐に渡るテーマで語り合う!
第1章 それぞれのルーツ
第2章 キャプテンの苦悩
第3章 言葉の力
第4章 名将たちの教え
第5章 日本代表
第6章 令和の始動論
第7章 今後のビジョン
宮本 慎也
(みやもと・しんや)
1970年生まれ、大阪府出身。PL学園高校、同志社大学を経て、社会人野球のプリンスホテルに入社。1995年ドラフト2位でヤクルトスワローズに入団。1997年からレギュラーに定着し、1997年、2001年の日本一に貢献。アテネオリンピック野球日本代表(2004年)、北京オリンピック野球日本代表(2008年)ではキャプテンを務めた。2006年WBCではチームのまとめ役として優勝に貢献。2012年に2000本安打と400犠打を達成。ゴールデングラブ賞10回、オールスター出場8度。2013年に43歳で引退。現役引退後は野球解説者として活動。2018年シーズンからは東京ヤクルトスワローズの1軍ヘッドコーチに就任。2019年辞任。その後、NHK解説者、日刊スポーツ評論家の傍ら、学生野球資格を回復し、学生への指導や臨時コーチなどを務める。「解体慎書【宮本慎也公式YouTubeチャンネル】」も随時更新中。著書に『歩 -私の生き方・考え方-』(小学館)、『洞察力――弱者が強者に勝つ70の極意』(ダイヤモンド社)、『意識力』(PHP研究所)などがある。
廣瀬 俊朗
(ひろせ・としあき)
1981年生まれ、大阪府吹田市出身。5歳からラグビーを始め、大阪府立北野高校、慶應義塾大学、東芝ブレイブルーパスでプレー。東芝ではキャプテンとして日本一を達成した。2007年には日本代表選手に選出され、2012年から2年間はキャプテンを務めた。現役引退後、MBAを取得。ラグビーW杯2019では国歌・アンセムを歌い各国の選手とファンをおもてなしする「Scrum Unison」や、TVドラマへの出演など、幅広い活動で大会を盛り上げた。同2019年、株式会社HiRAKU設立。現在は、スポーツの普及だけでなく、教育・食・健康に関する活動や、国内外の地域との共創に重点をおいたプロジェクトにも取り組み、全ての人にひらけた学びや挑戦を支援する場づくりを目指している。2023年2月、神奈川県鎌倉市に発酵食品を取り入れたカフェ『CAFE STAND BLOSSOM~KAMAKURA~』をオープン。著書に『ラグビー知的観戦のすすめ』(KADOKAWA)、『相談される力 誰もに居場所をつくる55の考え』(光文社)、『なんのために勝つのか。ラグビー日本代表を結束させたリーダーシップ論』(小社)などがある。