DEEP PURPOSE 傑出する企業、その心と魂

ランジェイ・グラティ 著
山形 浩生 訳
鵜澤 慎一郎 解説

出版年月:

ページ数:340

ISBN:9784491051529

2,310 円(税込)

パーパス経営の大本命、ついに日本上陸!

世界で最も権威ある経営思想家ランキング、Thinkers 50 のマネジメント書籍部門に選出!

ペプシコ、リクルート、マイクロソフト、レゴ、EY…。業績を挙げ続ける企業は何が違うのか。真のパーパスの追求に必要なものは何か。ハーバード大学ビジネス・スクール教授が放つ、これからの組織論!

 

 「現在、多くのリーダーがパーパスと高業績を一致させようと努力しているが、成功できているのはごくわずかだ。本書は、利益だけでなく地球を救うために何をすべきか、その課題を明確にしている。それは私たちが社会イノベーションを推進していくために、何よりも重要なことだ」

東原敏昭(株式会社日立製作所 取締役会長 代表執行役)

 

「本書ではパーパスとは何か、さらにそれを実現するために何をすべきか、を記述するというつらい仕事を成し遂げている。利潤だけでなくパーパスを達成しようと努めるビジネスリーダーすべてにとって、得がたいものとなる」

ラリー・フィンク(ブラックロック創業者)

 

「活気に満ちたハイパフォーマンスなビジネスを続けたいと願う、すべてのリーダーにとって必読の書である!」

カスパー・ローステッド(アディダスCEO)

 

「多くのリーダーのパーパスは口先だけで、説得力のあるパーパスをもつ者はほとんどいない。ランジェイは組織戦略の著名な学者であり、本書では組織には何が必要かを書いている。洞察力に富み、実践的で、タイムリーな読み物だ」

アダム・グラント(組織心理学者)

 

高業績を上げる偉大な企業は、いまや利潤よりもパーパスに導かれている。パーパスは、その会社の従業員、顧客、パートナー、株主などあらゆるステークホルダーをまとめるビジョンを作り出す。それは倫理的な行動を動かし、ステークホルダーの最善の利益に反する行動に対する本質的な抑制を作り出す。それは文化の強力な原動力であり、組織の内部すべてで一貫性を持つ意思決定の枠組みを提供する。それは最終的には、会社の株主のために長期的な収益を維持するのに役立つのである。

 本書は、ペプシコやレゴ社、リクルートなど、パーパス経営を実現している18の企業、200人以上の重役へのインタビューを経て、その秘訣を詳らかにしている。

 本書は、自分の会社をもっとパーパス・ドリブンにする方法について思案したことのある、あらゆるリーダーのガイドブックだ。

最初の3章は、ディープ・パーパス・リーダーがパーパスについて考える強力なやり方を検討する。第4章から第7章は、存在理由を定義して企業に根づかせ、それが本当に業績を改善するようにするために、リーダーたちが実施すべき鍵となるアクションを検討する。第8章は、パーパスを次第に空疎化させてしまういくつかの罠を述べ、ディープ・パーパス・リーダーたちが会社を正しい方向に維持するために使う手法を紹介する。

 本書を読むことで、皆さんは次の問いを永遠に尋ねては答えることになるだろう。その問いとは、「あなたは何について頑張るのか?」というものだ。

序文
はじめに
第1章 そもそもパーパスとは何か
都合のいいパーパス/パーパスの別のパラダイム/会社の魂とのつながり

リーダーたちへの教訓

第2章 かみそりの刃の上を歩く
「同時解決策」の誘惑/かみそりの刃の上を歩く/実務的理想主義の心構え/実務的理
想主義の勇敢な追求/トレードオフの妙技

リーダーたちへの教訓

第3章 優れた業績の四つのレバー
成長を導く「北極星」(パーパスのレバーその1:方向的)/緊密なエコシステム(パー
パスのレバーその2:関係的)/顧客への評判強化(パーパスのレバーその3:評判的)
/従業員を惹きつけ啓発(パーパスのレバーその4:動機的)

リーダーたちへの教訓

第4章 パーパスの真の源:前を見ながら振り返る
道徳的コミュニティとしてのビジネス企業/過去に見出す聖なるもの/未来を見つつ振
り返る/戦略その1:過去の美化と邪悪化の緊張に特に注目/戦略その2:過去につい
ての批判的対話を育む/戦略その3:パーパスをストレステストにかけよう

リーダーたちへの教訓

第5章 あなたは詩人? それともただの作業員?
ただのエピソードではない――大きな物語/業績はパーパスとともに/ペプシコの大き
な物語を語る/「大きな物語」の背後の物語/自分/我々/今/大きな物語を具象化す


リーダーたちへの教訓

第6章 パーパスの中の「自分」
「自分」を解き放つ/「自分らしく、率直に、親切に」/何のために会社にくるのか?
/会社はあなたのために何ができる?/人生のパーパスの力を解き放つ

リーダーたちへの教訓

第7章 鉄の檻を逃れる
「醜悪な一大惨状」/パーパスとのつながり/「船頭が多すぎる」問題の解決/パーパ
ス=自律性=信頼のつながり/「根深いタコツボ」問題の解決/パーパス=信頼=協働
のつながり

リーダーたちへの教訓

第8章 思いつきから理想へ:未来に湛えるパーパス
コース逸脱/脱線要因その1:属人化のパラドックス/脱線要因その2:(不適切な)
計測による死/脱線要因その3:善行者のジレンマ/脱線要因その4:パーパスと戦略
の分裂

リーダーたちへの教訓

エピローグ ディープ・パーパスに取り組む:こんなアクションを検討してみよう

補遺:研究手法について

解説 鵜澤慎一郎
出典と参考文献

著者
ランジェイ・グラティ RANJAY GULATI
ハーバード・ビジネス・スクールにおけるポール・R・ローレンス1942年度MBA学級教授であり、組織行動ユニットの元ユニット長である。最近まで彼は、同校の旗艦的なシニアリーダーエグゼキュティブコースである先進マネジメントプログラムの長も務めた。多くの著書を擁し、CNBCを始めメディア出演も多い。いくつか起業ベンチャーの顧問理事会にも名を連ねている。ハーバード大学PhD、MITスローン経営学校のマネジメント修士号、ワシントン州立大学でのコンピュータ科学学位とニューデリーのセントスティーブンス大学での経済学学位をもつ。マサチューセッツ州ニュートン在住。

訳者
山形浩生 YAMAGATA HIROO
評論家・翻訳家。開発援助関連調査のかたわら、科学、文化、経済からコンピュータまで広範な分野での翻訳、執筆活動を行う。著書に『経済のトリセツ』『新教養主義宣言』『要するに』『訳者解説』『プロトタイプシティ』(共著)ほか。訳書にチャールズ・ウィーラン『経済学をまる裸にする』『統計学をまる裸にする』『MONEY もう一度学ぶお金のしくみ』、ケインズ『雇用、利子、お金の一般理論』、ピケティ『21 世紀の資本』、クルーグマン『クルーグマン教授の経済入門』『さっさと不況を終わらせろ』、エアーズ『その数学が戦略を決める』、伊藤穣一/ハウ『9 プリンシンプルズ』、マシュー・ハインドマン『デジタルエコノミーの罠』、ジム・マッケルビー『INNOVATION STACK だれにも真似できないビジネスを創る』ほか多数。

解説者
鵜澤慎一郎 UZAWA SHINICHIRO
EY アジアパシフィック ピープル・アドバイザリー・サービス 日本地域代表兼ビジネス・ブレークスルー大学大学院経営学研究科客員教授。EY Japanで国内280名超(2022年12月時点)の人事組織コンサルティング事業責任者及び総合コンサルティング部門におけるリーダーシップ会議メンバーを務める。専門は人事戦略策定、グローバルHR変革、HRテクノロジー等。2020年9月にビジネス・ブレークスルー大学大学院経営学研究科(MBA)の客員教授に就任、2022年9月より青山学院大学大学院国際マネジメント研究科(MBA)の非常勤講師、2023年4月より京都大学経営管理大学院(MBA)の非常勤講師を担当。