元プロテニス王者、アンディ・マレーの専属フィジカルトレーナーが解き明かすキャリアアップに欠かせない最高の処世術
40代からでも50代からでも遅くない!人生の成功を勝ち取る方法とは?
「ウサギとカメ」の寓話がヒントに
本書は、男子プロテニス元世界王者アンディ・マレーが最も信頼を寄せるフィジカルトレーナーのマット・リトル氏が、「ウサギとカメ」の寓話から導き出したキャリアアップにおける処世術を明かした本です。
「誰もが理想の人生を送りたいと願うでしょうが、成功に最短最速ルートはありません。多くの人々が、カメのようなスローで長い道のりを歩むに違いありません」
かくいう著者も、自信の成功を掴むまでに〝カメ〟のような道のりを歩んできたと言います。
私自身のカメのレース
著者のマット・リトルは、13歳から始めたテニスを愛し、テニス専門のフィジカルトレーナーを目指していました。しかし、学業の成績は、その目標実現に最適とは言えないもので、大学卒業後、エリートスポーツの世界への扉が自動的に開くことはありませんでした。 それでも何年ものあいだ、スポーツジムの若手スタッフとして、マシンの清掃や手入れをし、タオルをたたみながら、あらゆることを学び、プロのテニスプレーヤーと働いているトップトレーナーに出会えば、彼らのスキルや知識を吸収していきました。そして、ようやく初めてテニスを習ったテニスクラブで何とか仕事の機会を得たが、壁にぶつかり頭打ち。意を決し単身オーストラリアへ。無給を承知で、すべての州立テニスセンター、あらゆるスポーツ組織に何通もの手紙を書いて、ようやく掴んだ仕事はジュニア選手のトレーナーのアシスタント。
そこでの経験が活き、母国イギリスに戻ると英国ローンテニス協会のジュニア育成に携わることになりました。5年間経験を積んだ頃、ナショナルテニスセンター(NTC)のトレーナーのポジションに空きが出て、トッププロテニスプレーヤーたちとの仕事の機会を得ました。そこで当時20歳のアンディ・マレーと出会い、「チームマレー」の一員として、専属フィジカルトレーナーの役に就きました。以後、約15年間、アンディ・マレーを陰で支えています。
仕事でのキャリアアップに役立つ
本書内では、人生の成功へと向かうレースにおけるウサギとカメが歩む道を比較していきながらスローレーンの真の価値を明確化していきます。また、著者の成功までの道のりを【プレエントリーレベル】【エントリーレベル】【エキスパートレベル】【インフルエンサーレベル】の段階に分けて、それぞれのステージにおいて、必要となるカメとしての流儀や実践的なソフトスキルなどを紹介しています。さらに「カメの自己診断テスト」や「カメのブートキャンプ」など、自分自身のことを把握したり、自分を改善するための実践メニューも詰まっています。仕事でのキャリアアップに悩む方や、職場で自分の立ち位置を明確にしたいという方には、格好の一冊となります。