著者は、ノーベル賞受賞研究室のママ睡眠科学者
いまの科学でベストと言える「寝かしつけ」
1か月後には、ひとりで寝つき
7時間以上つづけて眠れるようになります。
★赤ちゃんの成長には個人差があるけれど、
眠りにつく体のしくみは、みんな同じ。
体内時計の研究でノーベル賞を受賞したマイケル・ ヤング研究室に勤める著者。
そんな科学の最先端を扱う科学者も、わが子の寝かしつけに心底悩んでいました。
そこで体内時計の研究を生かした寝かしつけを開発したのです。
★朝までぐっすりの秘密兵器は赤いライト
25ある「朝までぐっすり寝」のポイントのなかでも、最大の特徴は赤いライト。
体内時計に唯一影響しない赤い光を寝かしつけに活用します。
「朝日は起床時間まで浴びない」
「早寝にこだわらない」
「パパが寝かしつけ担当に」
「夜泣き対応は90秒待ってから」……など寝かしつけの新常識が満載!
はじめに
この本が大切に考えていること
PART1 赤ちゃんの眠りについて、 いまの科学でわかっていること
第1章 寝る時間を教えてくれる体内時計
体内時計のすごい力 / 体内時計のしくみ / 体内時計を証明した2つの実験
第2章 体内時計と光の関係
体内時計をくるわせる光の浴び方 / 光の色 ─目を覚ます色 / 体内時計は、光にものすごく敏感 / 食事も体内時計に影響する
第3章 赤ちゃんの睡眠時間
体内時計とは別にある、体の「眠りたい欲」 / お昼寝の長さの真実 / 赤ちゃんにはどれくらいの睡眠が必要?
第4章 光とルーティーンの大切さ
赤ちゃんも大人も寝つきが悪くなるしくみは同じ / 赤ちゃんは不規則な生活に影響されやすい / 生まれたときの体内時計はでたらめ
PART2 赤ちゃんが朝までぐっすり 眠れるようになる環境づくり
第5章 光の使い方
寝室の明かりを選ぶ / 昼モードと夜モードをしっかり分ける / 光の浴び方で寝つきが変わった「キャンプ実験」
第6章 寝かしつけのポイント
目標は、ひとり寝 / 赤ちゃんが安全に寝るためにできること / 寝かしつけも昼夜で変える / 寝かしつけを助けてくれるアイテム
第7章 赤ちゃんが夜寝る場所
ひとり寝を優先するならベビーベッド / ベビーベッドを卒業するタイミング / 上の子がいる場合
PART3 睡眠トレーニングを はじめる前の大事な準備
第8章 わが家に合ったスケジュールを立てる
ルーティーンで赤ちゃんはごきげんに / まずは授乳のリズムをつける / 赤ちゃんに起きてほしい時間を決める / 早寝にこだわらない / 授乳の時間を固定する / お昼寝はぜひほかの人の手を借りて / 赤ちゃんをあやす時間も計画的に
第9章 ルーティーンをつくろう
おやすみ前のルーティーン / 朝のルーティーン / 早朝起きへの対応
第10章 お昼寝をコントロールする
赤ちゃんに合ったお昼寝の時間を知る / お昼寝は減らしても大丈夫 / お昼寝を短くする方法
PART4 睡眠トレーニングをはじめよう
第11章 赤ちゃんの寝る力を引き出す 睡眠トレーニング
トレーニングをはじめる時期 / 4ステップで赤ちゃんの寝る力を引き出す/ 「90秒待ち」ができれば、大きな一歩 / 約1か月で朝まで眠れるようになる / スケジュールの微調整
第12章 睡眠トレーニング中のトラブル
急に眠れなくなった−−睡眠後退 / 睡眠時間を一時的に増やすべきとき
第13章 ママだけでがんばらない
家の中での共有 / 保育園に通いはじめたら / 保育園でのお昼寝
PART4 すべてのママとパパに 科学が伝えたいこと
第14章 ママになった/パパになった脳の変化
妊娠中の脳 / 出産時の脳 / 赤ちゃんが生まれたあとの脳 / 睡眠不足と脳 / 睡眠と気分 / 睡眠トレーニングがうまくいく頭の切り替え方
第15章 赤ちゃんの睡眠にまつわる誤解
第16章 旅行と寝かしつけ
休日もスケジュールを守ろう / お泊まりするとき / 旅行に役立つ寝かしつけグッズ / 時差ボケ防止プラン
「朝までぐっすり寝」のためのチェックリスト
参考文献
ソフィア アクセルロッド
睡眠科学者で二児の母。N.Y. マンハッタン在住。エバーハルト・カール大学テュービンゲン、フンボルト大学で学び、2012 年に生物学の博士号を取得。ノーベル生理学・医学賞を受賞したマイケル・W・ヤング氏の研究室に所属し、睡眠についての研究をおこなっている。自身も物心ついたときから不眠に悩まされ、子どもの寝かしつけにも悩んだことから、睡眠科学者としての知識をわが子の寝かしつけに生かすようになる。お世話になったドゥーラ(産前・産後のケアスタッフ)の兄弟の子の睡眠にも効果があったことをきっかけに、2018 年より、0 歳~ 6 歳の子を持つ保護者を対象に、寝かしつけ教室「How Babies Sleep–A workshop for children aged 0-6」を開催。ドゥーラのクライアントたちからはじまり、これまで100 組以上の親子の睡眠を改善している。そのほか、コロンビア大学(心理学科)やデューク大学(生物学科)での講義や、ベビー用品店でのワークショップ(対面・オンライン)、寺院、コミュニティーセンターなどでのイベント、ポッドキャストやラジオなどを通じて、情報発信をしている。小さな子どもの睡眠を改善することで、最終的には、ママ・パパの睡眠習慣も改善することを目指して活動をつづけている。プライベートでは、欧米各国のステージで、クラシック歌曲を歌うことも楽しんでいる。
綿谷 志穂
翻訳家。特許事務所での特許翻訳者を経て、出版翻訳へ。本書が初の単独翻訳書。映画、K-POP関連書籍の翻訳協力多数。