FUZZY-TECHIE(ファジー・テッキー) -イノベーションを生み出す最強タッグ-

スコット ハートリー/著
鈴木 立哉/翻訳

出版年月:

ページ数:384

ISBN:9784491036304

1,980 円(税込)

アメリカ最先端のSTEAM教育に注目!

◇人間性を高める文系(ファジー)

◇機械化を進める理系(テッキ―)

二つの素養を持つ経営者や起業家たちがAI時代をリードする!

<デービッド・アトキンソン氏推薦!>


この本は単なる教育の話ではなく、これからの日本経済でどんな人材が必要なのか、大きなヒントが隠れている!



 本書は、STEM教育、つまりScience(科学)、 Technology(技術)、 Engineering(工学)、Mathematics(数学)とArt(芸術)の融合であるSTEAM教育に焦点を当てています。活躍中の起業家らの発言や功績などから紹介し、「テッキー(理系)」の活躍によって情報通信技術が民主化されはじめた現代において、「ファジー(〝曖昧な〟文系)」がアイデアとリーダーシップを発揮することで、人間にとってより豊かな時代を築くことができる、と主張しています。

 カリグラフィの学びを一貫し続けたスティーブ・ジョブズをはじめ、マッピング技術などすべて借り物で立ち上げたウーバーや推薦アルゴリズムによるファッションの提供する「スティッチ・フィックス」が立ち上がる際の「文系力」に着目。ほかに、高度に人間的な知識と判断力を要するアメリカ海軍の司令塔や、国連で食糧再分配のシステム構築に挑戦するヴァイオリニストなどが登場して、斬新な発想の素地に迫っていきます。

 一方で、「AIのカーテンの向こう側には人間がいる」として、マイクロソフトのチャットボット「エイミー」の失敗や、エコーチェンバー等に代表されるAIに対する無責任についての危険性にも警鐘を鳴らします。最終的には、「データ・リテラシー」や「ナラティブ・サイエンス」などの従来の文理を組み合わせた学問の登場に触れ、「ファジーとテッキーが組み合わさればなんでもできる」と締めくくる。

 知識の二極化の進行が止まらない日本において、これまで機械と人間の間に何が起こってきたのか、そして今後どうすれば人間は人間たりうるのかを知ることができる内容となっています。

 

<世界有数の企業家や学者たち、メディアなども大絶賛!!>

◆ジョン・ヘネシー(Alphabet社会長、スタンフォード大学名誉学長)
「現代のような技術中心主義の世界にこそリベラルアーツが必要だ、と私は常々考えてきたが、本書は、まさにその点を明確に断言した素晴らしい書だ。つまるところ、テクノロジーは、そもそも人間の生活を豊かにするためにある。著者が主張するとおり、人間のありようを我々に教え、それをどう改善するのかを提示してくれるのは人文学と社会科学なのだ。読み応えのある本だ!」

◆ティム・ブラウン(デザインコンサルティング会社IDEOのCEO、『デザイン思考が世界を変える』[早川書房]著者)
「スコット・ハートリーは、今こそ、人間対テクノロジーという誤った二項対立を乗り越える時が来たと、その理由を見事に説明する。読者が本書の語るところを真剣に受け止め、行動すれば、ビジネスと社会には本当に明るい未来が期待できる」

◆アン・マリー・スローター(シンクタンク、ニュー・アメリカの社長兼CEO、プリンストン大学教授 )
「世界中の文系的<ファジー>なクリエーターが本書を読めば、勇気とやる気が湧いてくるはずだ。人工知能(AI)の時代に突入すると、我々はこれまで以上に、科学ではなく人文学によって『人間的』になる必要がある。実に面白い、ぐいぐい引き込まれる本だ!」

◆フェイ・フェイ・リー(スタンフォード大学教授、AI研究所ディレクター)
「ビッグデータや人工知能(AI)、クラウド、ゲノミクスといった、我々の世界を変えるほどの技術革新や技術進歩が次々と起きている。スコット・ハートリーによる深い考察に基づく本書は、こうした時代に新たな光を当てた、重要な意見の表明である。学生、保護者、教育者、政策決定者、経営者、そして起業家であれば、とにもかくにも本書を読むべきだ」

◆ダニエル・W・クリストマン(元米国陸軍中尉、第55代米陸軍士官学校長)
「何世代にもわたって、リーダーシップは一種の芸術形式と見なされ、『ファジー』で健全なリベラルアーツ教育によって磨かれ、質を高めてきた。しかし、従来のリーダーシップでは21世紀というハイテク重視の世界には十分対応できず、STEM的要素が付加される必要がある。スコット・ハートリーが見事に描いているように、『ファジー・テッキー』のパートナーシップは、前提条件なのだ」


◆ビル・オーレット (MITエンタープレナーシップ、マーティン・トラスト・センターのマネージング・ディレクター)
「あらゆる人にとっての必読書。 理系教育とリベラルアーツ教育を対立的に捉えるのは全くの誤りだと喝破する。両者は単に共存できるだけではない。手を取り合って協力できなければならない、と本書は説く。テッキーとファジーは互いを生かし合える。スコットは、事実と具体的な研究、そして十分な根拠のある解決法を提示して議論を展開するという素晴らしい仕事をしてくれた。重要で、しかも読み応えのある本だ」

◆ジョー・ロンズデール(パランティア・テクノロジーズ共同創業者)
「シリコンバレーには、工学色の非常に強い文化が根付いている。しかし今後数十年で実現すべき最大の課題は、人間性を本当に理解できる人々と連携していくことだろう。最も偉大な企業は、『ファジー』と『テッキー』が協力して現在の地位を作り上げたところが多い―重要なデータや情報は機械によってつくられるケースが増えてきているが、それらを文明に生かすには、集めたデータを知識に変えるための人間の知恵がどうしても必要なのだ、というスコットの指摘は実に説得力がある」

◆テンバ・マキュベラ(グロットン・スクール校長)
「本書を通じ、スコット・ハートリーは、リベラルアーツ教育がいかに重要な役割を果たしているかについて、私の知るだれよりも見事に説明してくれた……テクノロジーのおかげで、我々は自由を獲得し、思う存分学び、情熱を発揮できるようになった。スコット・ハートリーは、リベラルアーツ教育が、STEM教科の早期専門教育に勝ることを、わかりやすい言葉で語ってくれている」

◆ビル・ドレイパー(ドレイパー・リチャーズ・カプラン財団共同会長)
「私は、『テッキー』たちのおかげでシリコンバレーでの成功をつかむことのできた、『ファジー』なベンチャーキャピタリストだ。 スコット・ハートリーは、この2つの種族が協力するマジックが生まれる様を見事に描いてくれた。 本書は、かつてほとんど分析されたことがないが、実に多くの物を生み出せるこの関係に、深い洞察力で光を当ててくれた」

◆フィナンシャル・タイムズ紙「今月のビジネス書」より
「学生時代に社会学と哲学を専攻した者がロボット革命の本当の勝者になれるかもしれない、というベンチャーキャピタリストによる読み応え抜群の本。ハイテクのスタートアップ企業やウェブサイトは、ほかの人々がつくった作品や自動化されたプロセスの『塊<チャンク>』を寄せ集めればできるので、『テッキー』は将来不要になるかもしれない。リベラルアーツ教育で学んだ『ファジー』たちは、その創造的なスキルとコミュニケーションに対する幅広い理解とさまざまなアイデアで、将来はシリコンバレーの役員室を独占する可能性だってある。ハートリーによると、現在『ファジー』たちによって設立された成功したスタートアップ企業には、変化がすでに進行しているところが多い」

 


第1章
理系社会における文系人間の役割

第2章
ビッグデータに人間的要素を加える

第3章
技術ツールの民主化

第4章
我々に仕えるアルゴリズム――我々を従えるのではなく

第5章
テクノロジーの道徳性を高める

第6章
「学び方」を高める

第7章
今より素晴らしい世界をつくる

第8章
仕事の未来

最終章
文理融合の最強タッグ

スコット ハートリー

スタンフォード大やコロンビア大を卒業後、グーグルやフェイスブック、ハーバード大学バークマン・センターを経て、シリコンバレーのベンチャーキャピタル、サンドヒル・ロード(Sand HillRoad)などでインベストメント・パートナーを務めた。オバマ大統領の元イノベーションフェロー。現在はニューヨーク・ブルックリン在住


鈴木 立哉

実務翻訳者。一橋大学社会学部卒業。コロンビア大学ビジネススクール修了(MBA)。野村證券勤務などを経て2002年から現職。専門はマクロ経済や金融分野の英文レポートと契約書等の翻訳。