THE LAST GIRL -イスラム国に囚われ、闘い続ける女性の物語-

ナディア・ムラド/著 吉井智津/翻訳

出版年月:

ページ数:430

ISBN:9784491036175

1,980 円(税込)

2018年ノーベル平和賞受賞! ナディア・ムラドの自伝刊行!

「戦下における武器としての性暴力の根絶に尽力」

これはすべて、この世界で起きたこと――

2014年にイラクで起こった大虐殺。

家族を失い、自らも性奴隷として地獄の苦しみを受けたナディアが

その体験と、生還までの道を圧倒的な臨場感で物語る。

----------------------------------------------------------------------------------------------

「この世界でこのような体験をする女性は、私を最後(ラスト・ガール)にするために――」

貧しくも平和な村で、愛する家族と暮らしていたナディア・ムラド。

しかし、イスラム国の脅威は次第に強まり、ついに虐殺と収奪の日が訪れた――

平和で、互いに支え合うヤズィディの人々の暮らし。

イスラム国による虐殺や性暴力・暴力の凄惨な実態。

決死の覚悟で脱出し、支配地域の現状を世界に発信するまでに、

彼女を支え続けた人々。

一人の女性の身に起こった、生還と闘いの物語。

今、世界でもっとも注目されるノーベル賞平和賞受賞者の自伝、ついに翻訳刊行。

CONTENTS

序文

第1部
第2部
第3部

エピローグ

ナディア・ムラド

人権活動家。ヴァーツラフ・ハヴェル人権賞、サハロフ賞を受賞し、人身売買の被害者らの尊厳を訴える国連親善大使に就任した。現在は、ヤズィディの権利擁護団体ヤズダとともに、イスラム国を大量虐殺と人道に対する罪で国際刑事裁判所の法廷に立たせるべく活動している。2018年、デニ・ムクウェゲ氏とともにノーベル平和賞を受賞。


吉井 智津

翻訳者。神戸市外国語大学英米学科卒業。訳書に『大脱走 英雄〈ビッグX〉の生涯』(小学館文庫)、『インビジブル・インフルエンス』(小社)、『小さなモネーアイリス・グレースー自閉症の症状と子猫の奇跡』(辰巳出版)ほか。