球速の正体

林 卓史/著

出版年月:

ページ数:264

ISBN:9784491053035

1,980 円(税込)

最新のデータ分析でピッチャーを解剖!

150名のプロ投手の球質分類一覧も収録


根性論の時代は終わり、
野球はここまで進化した!


「キレがある球」「ノビがある球」「重い球」といった投球を表す表現は、野球を知っていれば誰でも聞いたことがあるでしょう。
これまで個人の感覚や経験による比較論でしか語られていなかった要素が、データ分析によって可視化されるようになりました。

指導者の主観に頼った客観性の乏しい練習を見直すことで、成果を上げているチームもでてきています。
先端の技術を取り入れたこれからの野球の姿を、プロ球団、社会人野球、高校野球と幅広い実態をもとに解き明かします。

球速の正体のベールをはがす
最新の分析機器とは!


 ダルビッシュ投手が個人所有していることでも、一躍有名になった球質分析機器のラプソードをはじめ、高度な機器が開発されています。
こうした機器を通じてわかる、回転数・回転軸・回転効率といった、球速を左右する要素についても、解説しています。

はじめに 04

1章 数字で広がる野球の世界 10
1 データ野球の現状 11
  2017年 #ラプソード元年/今、なにが起こっているのか/データ(計測機器)がもたらすもの/データを活かすアプローチとは/データを使うことは難しい?/弱いチーム・伸びない選手は測って終わり/コーチ役割の変化 ~「選手を知る」ことの重要性
2 データ分析で何が分かるか 36
  ラプソードでできること/ボールの変化:有効回転数の影響/ボールの回転の改善方法/データの保存方法

2章 データが示す投手の特徴 43
1 投球タイプ1 伸び系 44
  投手の特徴/投げ方の特徴/相性の良い変化球/コーチングの注意点/攻略法
2 投球タイプ2 伸びシュート系 56
  投手の特徴/投げ方の特徴/相性の良い変化球/コーチングの注意点/攻略法
3 投球タイプ3 伸びスラ系 68
  投手の特徴/投げ方の特徴/相性の良い変化球/コーチングの注意点/攻略法
4 投球タイプ4 標準系 74
  投手の特徴/投げ方の特徴/相性の良い変化球/コーチングの注意点/攻略法
5 投球タイプ5 標準シュート系 82
  投手の特徴/投げ方の特徴/相性の良い変化球/コーチングの注意点/攻略法
6 投球タイプ6 真っスラ系 92
  投手の特徴/投げ方の特徴/相性の良い変化球/コーチングの注意点/攻略法
7 投球タイプ7 垂れ系 102
  投手の特徴/投げ方の特徴/相性の良い変化球/コーチングの注意点/攻略法
8 投球タイプ8 垂れシュート系 108
  投手の特徴/投げ方の特徴/相性の良い変化球/コーチングの注意点/攻略法
9 投球タイプ9 垂れスラ系 116
  投手の特徴/投げ方の特徴/相性の良い変化球/コーチングの注意点/攻略法
10 球種別投手リスト 122
11 球質完コピのすすめ 136

3章 データ活用の最新事例 138
1 動作を計測する時代のネクストベース 139
新時代のコーチング@ネクストベースラボ/投球におけるエネルギーの流れがわかる/肘の故障リスクもわかる
2 ソフトバンク 育成王国を支える計測チーム 146
  キーワード1:マーカレスモーションキャプチャー/キーワード2:選手は褒められて、背中を押してほしい/キーワード3:コーチは追い込まれている/キーワード4:「隙間」を埋める/キーワード5:定点観測/キーワード6:野球脳/キーワード7:カラオケボックス
3 アマ最強チームENEOSの「2つのデータ」 172
 ENEOS野球部の計測データ活用の現状/キーワード1:コーチングの本質/
キーワード2:何のための計測か?/キーワード3:マネジャーとしての大久保監督
4 計測機器は、1人1台時代へ愛工大名電高校 184
  愛工大名電野球部 現在の使用機器/キーワード1:倉野監督は新しいもの好き/キーワード2:選手のデータリテラシーの高さ/
5 計測で伸びしろを最大化する 立花学園 196
  キーワード1:ニュータイプ/キーワード2:伝わっているつもり
6 #計測は力になる ラプソード・ジャパン 205
  キーワード1:プロ野球選手の個人契約の少なさ/キーワード2:アマチュアで十分に活用できていない/キーワード2:今後のラプソード
7 ストレートを捨てた156㌔投手 木澤尚文投手 219
 
引用・参考文献一覧

林 卓史 (はやし たかふみ)
朝日大学教授、博士(政策・メディア)。慶應義塾大学卒。
選手として、岩国高校で甲子園出場。1997年に東京六大学野球 春季リーグ優勝、日米大学野球選手権に選抜され、優勝に貢献。東京六大学野球通算21勝。日本生命野球部でプレーし、2002年に社会人野球日本選手権 優勝。指導者として、慶應義塾大学などで指導を行う一方、投手へのコーチングに関する研究で博士号を取得。
近著に、『スピンレート革命回転数を上げればピッチングが変わる』(ベースボールマガジン社,2019)。読売新聞オンラインにて、甲子園解説記事「林卓史の目」連載(2022夏)。
投手のコーチングに関する研究や野球指導者の熟達化に関する研究を進める一方、計測機器を用いたコーチングについての講演や甲子園、アマチュア野球の解説などを務める。