時代の寵児として日本サッカー史を
大きく変えた男の栄光と苦悩の人生
伝説のFK から約40年――。
日本サッカー界のレジェンド
初の自叙伝
日本サッカー界のレジェンド、木村和司。
華麗なフリーキックで日本中を魅了し、サッカー日本代表の10番として活躍。プロ選手としての挫折と栄光、そして指導者としての苦悩と挑戦――。数々の伝説の裏にあった、知られざるサッカー人生が、いまここに明かされる。
<目次>
第一章 運命を変えたサッカーとの出会い
第二章 故郷からの旅立ち
第三章 天才との邂逅
第四章 人生の転機になったモデルチェンジ
第五章 永遠に語り継がれる国立の記憶
第六章 悲願の国内三冠達成
第七章 待ち焦がれてきたプロリーグの開幕
第八章 現役引退の決断
第九章 第二のサッカー人生
【私が知る木村和司】
1 山本 誠
2 金田喜稔
3 水沼貴史
4 ラモス瑠偉
5 木村祐子
木村 和司
(きむら・かずし)
1958年7月19日生まれ。広島県広島市南区出身。地元・大河小学校で小学4年生のときにサッカーと出会う。広島県立広島工業高等学校から明治大学を経て、1981年に日産自動車サッカー部(現・横浜F・マリノス)に加入。1986年には日本人初のプロサッカー選手(スペシャル・ライセンス・プレーヤー)として契約を結ぶ。クラブでは日本サッカーリーグ優勝2回、天皇杯優勝6回など、黄金期を支える中心選手として活躍した。日本代表としては、大学時代から選出され、特に1985年のワールドカップ・メキシコ大会最終予選・韓国戦でのフリーキックによるゴールは、今なお語り継がれている。また、国際Aマッチ6試合連続得点という日本代表記録も保持する。日本初のプロサッカーリーグが1993年に開幕するが、翌1994年シーズンをもって現役を引退。プロサッカー黎明期を支えた象徴的存在だった。引退後は指導者としても活躍し、2001年にフットサル日本代表の監督を務め、2010年から2011年には横浜F・マリノスの監督に就任。そのほかにも、サッカー解説者やサッカースクールの運営など、多方面で活動を続けた。2020年には日本サッカー殿堂入りを果たし、その功績が称えられている。