助産師YouTuber・シオリーヌの学校性教育サポートBOOK 子どもたちと、どうやって向き合えばいいの?

シオリーヌ(大貫 詩織)/著

出版年月:

ページ数:176

ISBN:9784491057019

1,870 円(税込)

学校生活の中で伝えたい 性教育のための16のヒント!

本書の概要

性教育の必要性が、強く訴えられるようになったこの時代。その必要性を理解はしているものの、「どういう伝え方をすればいいのか」「どんな心構えで、何に気をつけて話をしたらいいのか」など、悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
本書では、助産師で性教育YouTuberとしても活動し、過去には看護師として、思春期の子どもたちの過ごす精神科の病棟で働いた経験もあるシオリーヌさんが、自身の経験を踏まえ、学校性教育のヒントになるようなお話をお伝えしていきます。

本書からわかること

<性教育の基本は人権教育>

性教育と聞くと、妊娠出産の仕組み、生理や射精などの体の仕組みを学ぶというイメージを持たれている方が多いかもしれません。もちろんそうした知識も大切な性教育のひとつですが、何よりも欠かせない性教育の基本は、「人権教育」です。
「性教育=人権教育」であることを前提とした上で、まず第1章では「学校性教育の心構え」として、性教育をするときの大人の「態度」や「姿勢」について、また、性に関する知識でどんなことを伝えていったらよいのかということについて考えていきます。

<学校性教育に悩む先生たちからの疑問にお答えします!>

第2章では、実際に先生方からいただいた質問に回答する形で、性教育を実践していく際の考え方や、より具体的な対応方法・取り組み方についてお話をしていきます。

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【Q1】子どもたちが性的なことを話しているときに、「それを言ってはいけない/してはいけない」と指摘する際の伝え方が難しいです。どのように伝えればよいでしょうか?
【Q2】思春期の子どもたちが、意味を理解しないままにいやらしい言葉を連呼します。こんなとき、どう対応したらいいのでしょうか?
【Q3】性教育の授業になると、生徒がクスクス笑いだしてしまいます。しっかり聞いてもらいたいたのですが、何か良い方法はありますか?
【Q4】子どもたちが面白がって「先生はセックスをしたことがあるの?」「彼氏・彼女はいるの?」など、答えづらい質問をしてきそうで怖いです。どのような態度で、どう答えたらいいのでしょうか?
【Q5】異性の生徒に性教育をする場面があるのですが、自分の発言が予期せぬセクハラになってしまっているのではないかと不安になることがあります。セクハラにならないために、気を付けるべき点などはありますか?
【Q6】男子と女子で異なる体の仕組みや生理現象を持っていますが、異性の体の仕組みについてどこまで詳しく教えるべきでしょうか?ポイントがあれば教えてください。
【Q7】男子と女子で教室を分けて性教育を行うとき、子どもたちが「異性のクラスは何をやっているの?」と尋ねてくることがあります。どのように答えるのがよいのでしょうか?
【Q8】女子には女性教員、男子には男性教員、と同性が性教育を行うことを求められます。私は、これは性別による役割の押し付けのように感じています。性別問わず皆で性教育を進めるためにはどんなことができるか、アドバイスがほしいです。
【Q9】勤務している学校では、妊娠・出産に関する教育が行われておらず、教員にも教え方のノウハウがありません。子どもたちの役に立つ、情報の伝え方を知りたいです。
【Q10】動画配信サイトやブログ記事などで、不意に性的な広告やコンテンツが流れてくることがあります。子どもたちがあらゆる情報に触れやすくなっているいま、この問題にどう対処したらよいでしょうか?
【Q11】さまざまな子どもたちがいる中で、LGBTQ+への知識が不足していたり、配慮に欠ける言葉がけをしたりしている先生を見かけることが多々あります。教員としてどのような知識を持っている必要があるか、教えていただきたいです。
【Q12】子どもたちが性暴力の加害者にも被害者にもならないために、教員として伝えておくべきポイントがあれば教えてください。
【Q13】性教育に関する書籍を、どのような基準で選書したらよいのか悩んでいます。どんな本が「良い本」と言えるのかなど、選書の基準を教えていただきたいです。

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<「性教育」が根付く社会をつくるには>

続く第3章では、先生方からいただいた質問を“学校の中”“学校と家庭との関係”、そして“社会全体”と3つの視点に分け、それらの環境の中で、性教育が根付いた社会をつくっていくために、大人はどのような取り組みをしていけるのかをより考えていきます。

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【THEME 1:学校でできること】教員の中には、性教育は不要だと言う人もいます。どうしたらそういった人たちにも、性教育の必要性が伝わると思いますか?
【THEME 2:家庭でできること】各家庭の教育方針が異なる中で、学校がどこまで踏み込んだ話をしてよいのかがわかりません。どのように家庭と連携して、性教育を進めていけばよいのでしょうか?
【THEME 3:社会でできること】日常的に性教育を進められる、性について気軽に話せる土壌をつくるために、大人は何をすべきなのでしょうか。

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<シオリーヌ×北山ひと美[和光小学校・和光幼稚園前校園長] 性教育特別対談!>

第4章では、「一般社団法人〝人間と性〟教育研究協議会(性教協)」代表幹事、「性教協 乳幼児の性と性教育サークル」代表でもあり、私立和光小学校及び和光幼稚園前校園長の北山ひと美先生をゲストに迎え、「学校性教育のこれからについて」をテーマにした、特別対談を収録しています。

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【性教育YouTuber】シオリーヌ
https://www.youtube.com/@shiorine

こんな先生におすすめ

・学校性教育で悩んでいる先生
・学校性教育に興味関心を持っている先生
・子どもたちとの向き合い方に悩んでいる先生

はじめに

第1章 学校性教育の心構え
性教育をするときの大人の「態度」「姿勢」
「性の知識」何を伝えたらいい?
性教育、何から始める?

第2章 性教育を行うときに知っておきたいQ&A
【Q1】子どもたちが性的なことを話しているときに、「それを言ってはいけない/してはいけない」と指摘する際の伝え方が難しいです。どのように伝えればよいでしょうか?
【Q2】思春期の子どもたちが、意味を理解しないままにいやらしい言葉を連呼します。こんなとき、どう対応したらいいのでしょうか?
【Q3】性教育の授業になると、生徒がクスクス笑いだしてしまいます。しっかり聞いてもらいたいたのですが、何か良い方法はありますか?
【Q4】子どもたちが面白がって「先生はセックスをしたことがあるの?」「彼氏・彼女はいるの?」など、答えづらい質問をしてきそうで怖いです。どのような態度で、どう答えたらいいのでしょうか?
【Q5】異性の生徒に性教育をする場面があるのですが、自分の発言が予期せぬセクハラになってしまっているのではないかと不安になることがあります。セクハラにならないために、気を付けるべき点などはありますか?
【Q6】男子と女子で異なる体の仕組みや生理現象を持っていますが、異性の体の仕組みについてどこまで詳しく教えるべきでしょうか?ポイントがあれば教えてください。
【Q7】男子と女子で教室を分けて性教育を行うとき、子どもたちが「異性のクラスは何をやっているの?」と尋ねてくることがあります。どのように答えるのがよいのでしょうか?
【Q8】女子には女性教員、男子には男性教員、と同性が性教育を行うことを求められます。私は、これは性別による役割の押し付けのように感じています。性別問わず皆で性教育を進めるためにはどんなことができるか、アドバイスがほしいです。
【Q9】勤務している学校では、妊娠・出産に関する教育が行われておらず、教員にも教え方のノウハウがありません。子どもたちの役に立つ、情報の伝え方を知りたいです。
【Q10】動画配信サイトやブログ記事などで、不意に性的な広告やコンテンツが流れてくることがあります。子どもたちがあらゆる情報に触れやすくなっているいま、この問題にどう対処したらよいでしょうか?
【Q11】さまざまな子どもたちがいる中で、LGBTQ+への知識が不足していたり、配慮に欠ける言葉がけをしたりしている先生を見かけることが多々あります。教員としてどのような知識を持っている必要があるか、教えていただきたいです。
【Q12】子どもたちが性暴力の加害者にも被害者にもならないために、教員として伝えておくべきポイントがあれば教えてください。
【Q13】性教育に関する書籍を、どのような基準で選書したらよいのか悩んでいます。どんな本が「良い本」と言えるのかなど、選書の基準を教えていただきたいです。

第3章 「性教育」が根付く社会をつくるには
【THEME 1:学校でできること】教員の中には、性教育は不要だと言う人もいます。どうしたらそういった人たちにも、性教育の必要性が伝わると思いますか?
【THEME 2:家庭でできること】各家庭の教育方針が異なる中で、学校がどこまで踏み込んだ話をしてよいのかがわかりません。どのように家庭と連携して、性教育を進めていけばよいのでしょうか?
【THEME 3:社会でできること】日常的に性教育を進められる、性について気軽に話せる土壌をつくるために、大人は何をすべきなのでしょうか。

第4章 シオリーヌ[助産師YouTuber]×北山ひと美[和光小学校・和光幼稚園前校園長]「学校性教育のこれから」

おわりに

シオリーヌ(大貫 詩織)
助産師/性教育YouTuber/NPO法人コハグ代表理事。総合病院産婦人科で助産師としての経験を積んだのち、精神科児童思春期病棟で若者の心理的ケアを学ぶ。2017年より性教育に関する発信活動をスタートし、2019年2月より自身のYouTubeチャンネルで動画を投稿。著書に『CHOICE 自分で選びとるための「性」の知識』(イースト・プレス)、『こどもジェンダー』(ワニブックス)、『やらねばならぬと思いつつ〈超初級〉性教育サポートBOOK』(Hagazussa Books)などがある。