インビジブル・インフルエンス 決断させる力

ジョーナ・バーガー/著 吉井 智津/翻訳

出版年月:

ページ数:368

ISBN:9784491032917

1,870 円(税込)

Google, Facebook, Microsoft, GM, コカコーラ……世界中の企業から講演依頼殺到!
意思決定の秘密を暴く全米ベストセラー

決断の裏にある「見えない影響力」(インビジブル・インフルエンス)とは?
知らず知らず影響される 意思決定のメカニズムに迫る

お昼のレストラン選びから選挙の投票まで、人生とは小さな選択の連続だ。だがその選択のほとんどが、実は周囲からの社会的影響力によるとしたら? 実はあなた自身も気づかぬまま影響(インビジブル・インフルエンス) を受けているのだとしたら? 意識しないうちに、人と人とのかかわりは、私たちの人となりと行動をたえず方向づけている。
本書は、この社会的影響力という行動を方向づける隠れた要因をあきらかにする。いわば決断のメカニズムに精通するための内容である。よい人間関係づくり、部下のモチベーション向上、マーケティング戦略など、あらゆる問題解決に生かせるアイディアが詰まっている。


「『インビジブル・インフルエンス』は、ビジネス・心理学・社会科学の研究と考え方を統合することで、個人の選択の背景にある「見えない影響力」に焦点を当てている。社会的影響力がどのように作用するかを理解すれば、状況に応じてそれを避けたり、逆に利用できるようにもなる」――『ニューヨーク・タイムズ』

「J.K.ローリングの新刊の売れ行きからウェイターの注文の取り方まで、意思決定を左右する見えない力を論じている」――『ファイナンシャル・タイムズ』

「集団の心理を複雑に辿っていくその手腕は、見事の一言に尽きる」――『ワシントン・ポスト』

「『インビジブル・インフルエンス』は、豊富な情報量であり、かつ気楽に読める、ビジネス書としてたぐいまれな一冊と言える」――『フォーチュン』

「本書が魅力的であるのは、人の決断にかかわるミステリアスな仕組みを、具体的に見せてくれる点にある」――『パブリッシャーズ・ウィークリー』

「前著同様、ジョーナは魅力的な結論とともに、私達を物事の深層まで我々を誘います。『インビジブル・インフルエンス』は、我々がこの世の中で、人々や周囲の環境をどのように見ているか、その考え方を根本から変える力を持った本です」――アリアナ・ハフィントン(『ハフィントン・ポスト』 創始者)

「周囲に影響を与えたい、スマートな決断をしたい、あるいは単に人間の行動の謎に迫りたい……本書は、その要求に応えてくれる。素晴らしく、洞察に満ちた内容だ」――トニー・シェイ(ザッポス CEO)

「ジョーナは見えない影響力の覆いを取り除き、人の行動にまつわる謎を解き明かしている」――ロバート・チャルディーニ(『影響力の武器』シリーズ 著者)

「あなたの行動がどのように影響力に左右されているか知りたければ、ジョーナの最新刊『インビジブル・インフルエンス』がうってつけです。思考を刺激する研究結果、印象的なエピソード、そして優れた洞察。素晴らしい読書体験です」――ウィリアム・ユーリー(『ハーバード式交渉術』著者)

「ジョーナが今度書き上げたのは、世の中をどのように見ていくか、そのアイディアやツールに満ちた、実に魅力的な本だ」――チャールズ・デュヒッグ『習慣の力 The Power of habit』著者)

「本書を読み始めるとすぐに、自分自身や周囲への見方が変わることでしょう。啓発的で、実に魅力的です」――エイミー・カディ(『パワーポーズが最高の自分をつくる』著者)

「ジョーナは最もイノベーティブな心理学者として、精力的に出版を続けている。その主張は、我々の直感と異なる刺激的なものであるだけでなく、プラクティカルかつプラグマティックに言い表されている。彼の書いたものなら何でも読みたいし、それを活用したいと思っている」――ライアン・ホリデイ(『グロースハッカー』著者)

はじめに:目には見えない「社会的影響力」の科学
 見れば見るほど好きになる
 見えない方向づけ
 見えない影響力


第1章 まねが生みだす同調の力
 サルだってまねをする
 なぜ人は同調するのか
 まねで交渉を成功させる
 同調が大ヒットをつくりだす
 社会的影響力を味方にしよう

第2章 その違いが決定的
 人とは違っていたいもの
 「初期の作品はよかったんだけどね」
 違いをアピールする理由
 人との違いが「私」を決める
 ほとんど同じでも、大きな違い
 違いを好む層、気にしない層
 社会的影響力を味方にしよう

第3章 あいつらがやっているならやめとこう
 アマチュアのシャーロック・ホームズ
 意図しないメッセージ
 ギーク(おたく)がリストバンドをしていたら
 白人のまねをしやがって
 人々が違いを意識するとき
 時を告げない三〇万ドルの時計
 安いものと高いものが同じに見えるとき
 なぜ、ルイ・ヴィトンはニセモノを奨励すべきなのか
社会的影響力を味方にしよう

第4章 似ていたいけれど違っていたい
 ヒット商品を予測できるか
 目新しさはスパイス
 ゴルディロックス効果
 みんなとほどよく違っていること
 社会的影響力を味方にしよう

第5章 やる気に火をつけるもの
 電気料金のお知らせ2・0
 不利だからこそやる気が出る
 負けが負けを呼び寄せるとき
 社会的影響力を味方にしよう

おわりに:社会的影響力を味方にしよう
謝辞
訳者あとがき
原注

ジョーナ・バーガー

ペンシルベニア大学ウォートン・スクールマーケティング准教授。一流学術誌に数多くの論文を発表するほか、ニューヨークタイムズ、タイム、サイエンス、ハーバード・ビジネス・レビューなどに寄稿し好評を得る。また、Google, Facebook, Microsoft, GM、コカコーラなど、フォーチュン500からスタートアップまで、数多くの企業で講演・コンサルタントを行う。全米ベストセラーContagious(『なぜ「あれ」は流行るのか?』日本経済新聞出版社)で世界的に知られる。


吉井 智津

翻訳者。神戸市外国語大学英米学科卒業。訳書に『大脱走 英雄〈ビッグX〉の生涯』(小学館文庫)などがある。