映画にもなったポルシェ911コレクターによる自伝!
彼のポルシェに世界中のカーマニアが魅了される。超絶クールな男の物語!
〝初期のポルシェ911に乗ると五感が刺激される。車は四十年、ものによっては五十年の年代物かもしれないが、 それでもたちまち鼓動が速くなる。どの車も視覚的に刺激的で、それぞれ興奮をもたらす。ただ車体に近寄るだけで惹きつけられる〟(本文より)
▶何故今『URBAN OUTLAW』なのか
彼を一躍時の人にした映画『URBAN OUTLAW』は、ポルシェファンのみならず、アメリカ、イギリスをはじめ世界中にファンを作り出した。 マグナス・ウォーカーの魅力とは何か?
なぜ彼はここまで人の心を掴んで離さないのか?彼の生き様は、「人間賛歌」そのものと言ってもいい。まさに今の時代に見失いそうになる「人間性」について改めて考えさせられる。生き方に迷ったとき、マグナスの言葉は心に染みる。「心の声に従え」と。
▶マグナス・ウォーカーとは
1967年にイギリスの労働者階級の街、シェフィールドに生を受けたマグナス。
初めてポルシェを見たのは父親に連れられて訪れたモーターショー。ポルシェに魅せられるも、自分の手に入れるなんて夢のまた夢。
渡米後マグナスが最初に始めた仕事が、ジーンズの販売だ。大量のジーンズに独自にパッチワークを施したものをベニスビーチの露店で販売したところ、これが当たった。自分が楽しい、面白いと思ったものを実行に移した結果だった。この店はいずれアパレルメーカー「シリアス」として発展し、マドンナ、アリス・クーパー、ブルース・ウィリスが愛用するまでになる。その後もマグナスは心の声に従いビジネスを拡大させ、まさにアメリカンドリームを地で行く成功を収める。
一方、彼が初めてポルシェを購入したのは1992年、25歳の時だった。子どもの頃に心奪われた911だ。そして彼が集めたポルシェは、25年間で約 50台超に及ぶ。
しかし彼はただポルシェを集めただけではなかった。彼はレースに出るために、廃車寸前のポルシェを自分好みのポルシェへと改造していった。その車が、あまりにもクールで、世のポルシェコレクターの注目を集めたのだ。今では、彼が改造したポルシェは、30万ドル以上の値が付いている。
常にポルシェとセットで語られることの多いマグナス・ウォーカー。趣味の人、マグナスの側面は常についてまわるが、本書ではむしろシェフィールド出身の英国人、マグナス・ウォーカーの生きざまを 1970年代~ 90年代のPOPカルチャ―をからめてフォーカスする。
そして、何よりも彼が人生を一変させるほど夢中になったポルシェ911の魅力も存分に味わってほしい。
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