URBAN OUTLAW

マグナス・ウォーカー

出版年月:

ページ数:320

ISBN:9784491046099

2,420 円(税込)

映画にもなったポルシェ911コレクターによる自伝!
彼のポルシェに世界中のカーマニアが魅了される。超絶クールな男の物語!

〝初期のポルシェ911に乗ると五感が刺激される。車は四十年、ものによっては五十年の年代物かもしれないが、 それでもたちまち鼓動が速くなる。どの車も視覚的に刺激的で、それぞれ興奮をもたらす。ただ車体に近寄るだけで惹きつけられる〟(本文より)


▶何故今『URBAN OUTLAW』なのか

彼を一躍時の人にした映画『URBAN OUTLAW』は、ポルシェファンのみならず、アメリカ、イギリスをはじめ世界中にファンを作り出した。 マグナス・ウォーカーの魅力とは何か?
なぜ彼はここまで人の心を掴んで離さないのか?彼の生き様は、「人間賛歌」そのものと言ってもいい。まさに今の時代に見失いそうになる「人間性」について改めて考えさせられる。生き方に迷ったとき、マグナスの言葉は心に染みる。「心の声に従え」と。


▶マグナス・ウォーカーとは

1967年にイギリスの労働者階級の街、シェフィールドに生を受けたマグナス。
初めてポルシェを見たのは父親に連れられて訪れたモーターショー。ポルシェに魅せられるも、自分の手に入れるなんて夢のまた夢。
渡米後マグナスが最初に始めた仕事が、ジーンズの販売だ。大量のジーンズに独自にパッチワークを施したものをベニスビーチの露店で販売したところ、これが当たった。自分が楽しい、面白いと思ったものを実行に移した結果だった。この店はいずれアパレルメーカー「シリアス」として発展し、マドンナ、アリス・クーパー、ブルース・ウィリスが愛用するまでになる。その後もマグナスは心の声に従いビジネスを拡大させ、まさにアメリカンドリームを地で行く成功を収める。

一方、彼が初めてポルシェを購入したのは1992年、25歳の時だった。子どもの頃に心奪われた911だ。そして彼が集めたポルシェは、25年間で約 50台超に及ぶ。
しかし彼はただポルシェを集めただけではなかった。彼はレースに出るために、廃車寸前のポルシェを自分好みのポルシェへと改造していった。その車が、あまりにもクールで、世のポルシェコレクターの注目を集めたのだ。今では、彼が改造したポルシェは、30万ドル以上の値が付いている。

常にポルシェとセットで語られることの多いマグナス・ウォーカー。趣味の人、マグナスの側面は常についてまわるが、本書ではむしろシェフィールド出身の英国人、マグナス・ウォーカーの生きざまを 1970年代~ 90年代のPOPカルチャ―をからめてフォーカスする。
そして、何よりも彼が人生を一変させるほど夢中になったポルシェ911の魅力も存分に味わってほしい。


本の中身を映像で確認できます

イントロダクション
第 1 章 物語の始まり
第 2 章 頑固者の青春
第 3 章 アメリカというジャングル
第 4 章 夢とジーンズと山ほどの出会い
第 5 章 初のポルシェと「リトル・ジョージ
ア・ピーチ」
第 6 章 シリアス、飛躍する
第 7 章 荒削りのダイヤモンド
第 8 章 鋼のハンドル
第 9 章 277
第10 章 アーバン・アウトロー
第11 章 失敗したって、死にゃあしない
第12 章 収拾不能な収集癖
第13 章 カレン
第14 章 鉄鋼の町、天使の街
第15 章 直感を信じて跳べ

マグナス・ウォーカー MAGNUS WALKER
英国シェフィールド生まれ。10歳のとき、1977年のロンドンモーターショーに行ったことがきっかけで車に目覚める。10代の頃ロサンゼルスに移住。シリアス・クロージングを立ち上げ、マドンナ、アリス・クーパー、モトリー・クルーほか多数のロックスターに衣服を提供する。のちにLAダウンタウンの物件を入手し、ロケ地ビジネスに着手。現在ではポルシェ911のコレクションおよび改造で世界的に知られている。

小林 玲子
1984年生まれ。国際基督教大学教養学部卒業、早稲田大学院英文学修士。主な訳書に『世界一お
もしろい国旗の本』『博物館のバックヤードを探検しよう!』(河出書房新社)、『トランスジェンダーの私がボクサーになるまで』(毎日新聞出版)ほかがある。