全米から届いたテディ・ベア6万7000体は、 被害を受けた町を励ましたのか
認知バイアスの世界的権威による
個人における社会貢献のニューアプローチ
これまでの企業〜ビジネスにおける意思決定に関する著書を執筆してきたハーバード・ビジネススクール教授のマックス・H・ベイザーマン氏が、個人と社会をつなぐ意思決定に切り込んだ初の著書。
ベイザーマンの真骨頂である「意思決定のゆがみ」を引き起こす諸条件を背景に
・“千羽鶴を送ってしまう問題”
・身内びいきという形の差別
・自分の価値観を広めること
・断ることの効果
・寄付先の選定と感情の折り合い
……といったトピックと向き合っていきます。
善意 が確実に 善 を生むための意思決定
SDGsに取り組むすべての人へ最適なガイドとなる1冊です。
※原書 CHAPTER4 p.75 注21の削除について
当該注の論文に対し、原書の刊行から邦訳版の刊行までの間に参照データの不正の指摘による論文取り下げがありました。原著者との相談の上、この論文に基づいた記述をカットし邦訳版としています。
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第1部 自分と社会にとって好ましい選択をするために
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第1章 完璧ではなく、「よりよく」を目指す
第2章 もっている知性を無駄にしない
第3章 賢明なトレードオフの選択
第4章 腐敗と不正のカラクリを知る
第5章 気づく力
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第2部 身近な価値損失と向き合う
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第6章 トライバリズムーー身内びいきから距離を置く
第7章 無駄づかい―浪費の洗い出し
第8章 時間―資産として考え直す
第9章 寄付―感情で答えを出さない
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第3部 持続可能であるために
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第10章 ほかの人を通じて価値を生み出す
第11章 最大の善に向けた旅を続ける
マックス・H・ベイザーマン/著
ハーバード・ビジネススクール教授。行動心理学の権威。リーダーシップ、意思決定、交渉術を専門とする。30か国の政府や企業のアドバイザーとして活躍。ロンドン大学の名誉博士号、アスペン研究所ビジネス&ソサエティ・プログラムの生涯業績賞などを受賞している。著書に『ハーバード流「気づく」技術』(KADOKAWA)、『行動意思決定論』(ドン・ムーアとの共著、白桃書房)、『倫理の死角』(アン・テンブランセルとの共著、NTT出版)などがある。
池村 千秋/訳
翻訳者。訳書に、ベイザーマンとアン・テンブランセルの共著『倫理の死角』(NTT出版)のほか、『LIFE SHIFT』『LIFE SHIFT 2』(ともに東洋経済新報社)、『CHANGE 組織はなぜ変われないのか』(ダイヤモンド社)などがある。