難関校突破の鍵は「体操」が握る!小学校受験体操合格ポイント総整理
2022年度、慶應義塾幼稚舎5名、慶應義塾横浜初等部6名ほか、難関小学校の合格者を多数輩出した自信を育む体操教室の代表理事・福井秀明の新刊!体操が苦手な子も4か月で合格水準に到達する保護者の手引き
小学校受験に対するニーズは高まっている
近年、志願倍率が10倍を超える学校もあるなど、一般的な家庭においても、小学校受験が注目を集めています。その理由の一つに挙げられるのが、学力差の少ないうちに受験をクリアし、優秀な子どもが集まる有名校に入学したほうが、将来的に有利だと考えられているからです。
だからといって、中学校・高校・大学受験と比べて簡単なわけではありません。受験する子どもたちは6歳以下であることから、学力だけでは本質的な力が見えにくい関係上、各学校が重視しているのは「行動観察」「運動能力試験」「面接」であり、「将来的に成長できる潜在能力を有しているか」が合格判定基準となります。つまり、勉強ができれば合格できるわけではない点に、小学校受験のむずかしさがあると言えます。
難関校はなぜ「体操」を重視しているのか
慶應義塾幼稚舎、慶應義塾横浜初等部、成蹊小学校、青山学院初等部、筑波大学附属小学校など難関校は、「指示行動」や「集団行動」を見取ることができる「体操」を重視しています。試験官の話をしっかり聞けているか、指示されたとおりに行動できるかなど、周囲をキョロキョロしたり隣の子の真似で乗り切ろうとしたりすることなく、正しい所作で、自信をもって行動できることが求められます。特に難関校では、次の点に着目しています。
● 日々の生活や経験を通して、自ら身につけた「自立した精神」
● 変化することを恐れず、型にはまらない「柔軟な対応力」
● 自ら考え、全力で課題に立ち向かう「真剣な姿勢」
こうしたことから、運動技術だけでなく、小学校受験では「生活態度」や「非認知能力」が必要とされます。そして、こうした力を育んでくれるのが体操なのです。
保護者に求められていることは何か
無事合格すれば、入学直後から子どもたちは電車やバスを利用しながら、周囲の人たちに迷惑をかけることなく一人で通学しなければなりません。こうしたことから、どの学校も「自分のことは自分で判断できる子ども」を求めています。
具体的には、「朝の着替えや身支度が自分でできる」「行儀良く食事をとり、自分で食器を片付けられる」「はっきりとした声で『おはようございます』と挨拶したり、『はい!』と返事ができる」「一人でじっと座っていられたり、声がかかるまで待ったりすることができる」といった、保護者によるしつけが非常に重要です。こうしたしつけは一朝一夕でできるものではありません。強制ではなくわが子の意思を尊重しながら、日常的に楽しく、粘り強く接することで、身についていくものです。
本書の主な内容構成
●合格するために知っておきたい基礎知識
●受験校が求める合格判定基準
●合格を目指す子どもとの接し方
●難関校別 合格対策(本書に掲載した過去問は、受験されたお子様からの聞き取りに基づいて再現したものです)
慶應義塾幼稚舎/慶應義塾横浜初等部/暁星書小学校/成蹊小学校/青山学院初等部/学習院初等科/早稲田実業学校初等部/成城学園初等学校/立教小学校/立教女学院小学校/東洋英和女学院小学部/桐朋小学校/東京農業大学稲花小学校/東京女学館小学校/東京都市大学付属小学校/精華小学校/洗足学園小学校/横浜雙葉小学校/さとえ学園小学校/西武学園文理小学校/筑波大学附属小学校/東京学芸大学附属小学校(世田谷・大泉・小金井)
紙面の紹介
紙面の一部を紹介します。
●7つの魔法の言葉がけ
●慶應義塾幼稚舎(過去問)
●暁星小学校