子どもたちの声には、親へのヒントがたくさん詰まっていた!
5つの「C」のアプローチで、ADHD児の子育てが変わる!
本書では、実際にADHDを抱えて生きている、さまざまな民族的・社会経済的背景を持つ子どもたちの声やエピソードをふんだんに掲載しています。
インタビューの中で語られる話には、子どもたちの自己認識やADHDであることに対する考え方、感じ方が詰まっています。
これらはきっとあなたが子どもたちの思考や感情、行動をよりよく理解したいと考えた時に、重要なヒントとなるでしょう。
■画期的な5つの「C」のアプローチ
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「学校はまあいいとして、宿題がね……特にママと一緒にやるのが苦痛。僕にとって宿題がどんなものか、ママはまったく分かってない。なんとか一緒に終わらせるけど、いつもけんかばかり。本当は1人でやりたいけど、できないからどうしようもない」―オリバー(9歳)
「私は、今この瞬間のことで頭がいっぱい。何でもすぐに忘れてしまうけど、実はそんな自分も嫌いじゃない。細かいことはあんまり気にしないの」―エラ(16歳)
「ADHDって、自転車で坂道を上ろうとしているのに、ギアが入ってなくて後ろに下っていくような感じ。一生懸命こいでいるのに、とにかく進まない。頑張っているからこそ、理不尽に怒ってしまうこともある」―アマリ(17歳)
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こうした子どもたちのリアルな声と、数十年にわたり多くの子どもたちとその家族を支援してきた臨床経験をもとに、著者がたどり着いたのが、
自己コントロール:self-Control
共感・思いやり:Compassion
協力・連携:Collaboration
一貫性:Consistency
称賛・祝福:Celebration
という、ADHD児の子育てにおける5つの「C」のアプローチです。
このアプローチを活用し、子どもたちの声にキチンと耳を傾けることで、家庭で日々発生する怒りや不満、苦痛、断絶といった問題に対して、持続的な解決策を導き出せるようになるでしょう。
■子どもたちにとってかけがえのない理解者・支援者となるためのガイドブック
各章の冒頭でその章のテーマを象徴するようなインタビューを掲載し、全体に具体的なエピソードを散りばめています。
第1部では、ADHD児の子育てにおける5つの「C」のアプローチについて概説し、ADHDや「学び方の違い」との付き合い方、ADHD脳の働きや実行機能の概要、正確な診断を受ける方法、ADHD脳との生活を親子で受け入れる方法をお伝えします。
続く第2部では、学校にまつわるさまざまな問題、具体的には、学力、宿題、セルフ・アドボカシー(自己権利の擁護)などについて取り上げます。
そして第3部では、家庭生活に焦点を当て、子どものかんしゃくや悩み、整理整頓、友達関係、テクノロジーの使用などについて詳しく見ていきます。
また役立つエクササイズや覚えやすいテクニックなど、効果を実感できるさまざまな実践的手法も多数掲載しています。
本書はきっと、あなたが子どもたちにとってかけがえのない理解者・支援者となるための手助けをしてくれるでしょう。
【本書・序文より抜粋】
どんな子どもを育てるのも大変ですが、ADHD脳を持つ子どもとなると、それはもう、親も床に身を投げ出して、子どもと一緒にかんしゃくを起こしたくなるほどの大変さです。しかも、子どもが10代になっても、楽になるどころかむしろ大変さが増すのが実情です。(中略)子どもが学校や人生で自立していくなかで、どうすれば成功に不可欠な実行機能を伸ばすためのスキルを身に付けさせてあげられるのか。そんな悩みを持つ親御さんにとって、本書は心強い一冊となるでしょう。
―ローラ・マークハム博士(『Peaceful Parent, Happy Kids: How to Stop Yelling and Start Connecting』著者)
【本書への称賛の声】
忙しい親でも無理なく読んで活用できるボリューム。信頼性・権威性の高い内容ながら、堅苦しさは一切ない。知性、優しさ、そしてADHDを持つ子どもたちの生き生きとした声で溢れている。そんな魅力の詰まった本書は、読者の心に何度も栄養を与えてくれるだろう。文章も素晴らしく、ポジティブなエネルギーと確かな情報に満ちている。ADHDの子どもを持つすべての親の必携書だ。
—エドワード・ハロウェル(医学博士、ベストセラー『Delivered from Distraction』著者)